「なんで?」「どうして?」
何度も彼女に尋ねたかったが、彼女の顔を見てると何にも言えなかった。
彼女が望んでるんだろうなと思ったので、その日は普通にセックスをした。
初めて聞く彼女の本気の喘ぎ声に俺は興奮しまくった。
まるで恋人のように、最後は正常位でキスをしながら射精した。
しかも休憩をはさんで2ラウンド目も普通にセックスをしてしまった。
その日の帰る間際、彼女が「はい、これ」と手紙を渡してきた。
ラブレターみたいな感じで、真っ赤なロウで封をしてあった。
「後でゆっくり読んでね」と引き攣った笑顔で言われたw
もうその頃はその笑顔も何だか可愛らしく思えていた。
だからそのまま抱き締めてしまった。
彼女も俺に抱き付いてきて、しばし抱き合ってしまった。
自宅に帰り、シャワーを浴びて、ビールを飲みながら封を開けた。
中には3枚の手紙が入っていた。
そこには俺への感謝が書いてあった。
こんなにも長く指名してくれたお客は初めてで、本当に感謝していると。
ちょっとお客以上の感情を感じていた事も書いてあった。
俺がそろそろ来てくれるかなって思いながら仕事してたとか。
まあ~その他諸々気持ちのこもった文章が書いてあった。
でも最後に、今日でこの仕事辞めますって書いてあった。
高校時代に彼女の両親が離婚をし、突然極貧生活が始まったらしい。
体の弱い母親はパートをしていたが、それだけじゃ暮らせない。
そこで当然彼女もバイトを始める。
2人で稼いだお金で2人の弟を含む4人で生活をしていたらしい。
当然のように彼女は高校卒業後は就職する。
でも弟を大学へ行かせる為に、もっとお金が必要になる。
弟達には絶対知られたくない。
だから上京し、風俗で働き出したという。
知らなかったが、彼女は普通の仕事も掛け持ちしていたらしい。
やっと2人の弟が私立に行っても余裕なぐらいお金が貯まった。
いつ帰ろうかとずっと考えていたらしい。
そんな時に母親の長い入院が決まり、弟達の世話も考え辞める決心をする。
今度俺が指名してくれた日を最後にしよう。
そう思って地元と東京を行き来しながらその日を待っていたと書いてあった。
俺はだいたい2日前に予約を入れる。
それで彼女は2日後が最後になると思い、この手紙を書いたらしい。
そして俺とセックスをする、そう決めていたらしい。
ずっとしたかったけど、俺が求めない人だから我慢していたと。
その手紙を読んで思わず涙が溢れてきた。
俺も彼女に特別な感情を抱いていたっぽい。
お金さえ払えばいつでも会える、そう思っていたが違ってた。
もう彼女に会えないのか~と思ったら、猛烈な寂しさを感じた。
あれ以来もう風俗遊びはしてない。
というか行く気にならないと言った方がイイのかも。
もしまた彼女が働くと知ったら、真っ先に行っちゃうだろうけどねw
また思い出して悲しくなってきたのでこの辺で。
拙い文章に付き合ってくれて有難うでした。

コメント
ええ話やな
もう会えないのか…