私は最近の話をした。
妻とは家族になっていて、妻というより母親にちかくなっていると。
お酒の力を借りて『だから最近は結構ご無沙汰なんですよ』
『えぇ~そうなんですか?もしかして奥様が襲ってきちゃったりして』
小悪魔のような顔になった恭子。
下ネタなんて冷たくあしらいそうなのに、そんな事は無いらしい。
『襲ってきた事なんてないですよ。もしかして藤村さんは襲っちゃうタイプですか?』
『うふふ。どうでしょうかねぇ~』
完全に男を転がすタイプだ。
こんな女に男は弱い。妖艶さを感じてしまうんだ。
ふと時計を見ると、既に0時を回っている。
楽しい時間は早く過ぎるもんだ。
『あっ…もうこんな時間なんですね。楽しくて時間を忘れちゃいました』
『ホントだね。久しぶりに楽しい時間を過ごせましたよ』
エレベーターで待っている時、恭子は言った。
『タクシーで帰りません?ちゃんと割り勘で』
屈託のない笑顔。
恭子の家から深夜料金でも四千円ちょっとだった。
私は了解した。
エレベーターに乗ると、大学生だろうか、若いグループが乗っていた。
ギリギリ乗れるか乗れないぐらい。
先に私が入り、恭子がその後に乗り込んだ。
恭子は扉の方を向いていて、後ろから抱くような姿勢。
嫁の顔を思い出しながら、雑念を振り払う。
じゃないと恭子のお尻に、硬くなったジュニアを押しつけてしまいそうだったのだ。
何事も無くエレベーターが1Fに到着。ふぅ~とため息。
路地裏を歩きながら、他愛も無い会話をした。
時々よろめく恭子の腕を支えたりしながら。
今日は歩いて帰れるみたいだ。
あの柔らかい巨乳と、なんとも言えない喘ぎ声を思い出す。
タクシーを拾って十条へ向かう。
今日は環七を使わないせいかスムーズに走っている。
その時だった。
何やら込み上げてくる。
急激に腹痛と吐き気が襲ってきた。
痛みと吐き気を堪えていると、冷汗がどんどん出てくる。
『どうしたんですか?大丈夫ですか?』
私に異変に恭子が気が付いたのだ。
『なんか…腹痛と吐き気が…。もしかしたらカキかも』
もともと下痢をしやすい私は、外でカキなんて滅多に食べない。
今日は楽しくてそんな事を忘れて食べてしまったのだ。
タクシーは恭子の家についた。
そして私はトイレを借りる事になった。
もうすがる思いでトイレに駆け込む。
一気に吐いた。食べた物が全部出てきた。
3度吐いた頃には、だいぶ楽になっていた。
私はうがいをした。
リステリンがあったので、それでうがいをした。
廊下に出ると恭子が走り寄ってきた。
『大丈夫ですか?』
『えぇ、スミマセン。リステリンも借りちゃいました』
『イイんですよ、さぁ~暖かいお茶を入れたので飲んで下さい』
恭子に促されて居間に入った。
テーブルにはハーブティーは入れてあった。
私はソファーに座り、お茶を飲んだ。
まだ少しモヤモヤしている。
私は少し休ませて下さいと言い、ソファーに横になった。
そして知らぬうちに寝てしまった。
気が付くと時計は朝の4時になっていた。
イイ匂いのするブランケットが掛けてあり、私は爆睡していたようだった。
ふとみると、斜め前の2人掛けのソファーに、恭子が眠っている。
シャワーを浴びたのか、素顔の恭子が眠っていた。
体調は戻っていた。吐いたのが幸いしたようだ。
私は恭子に歩み寄り、藤村さん…といって起こした。
目を覚ました恭子は、白いТシャツにホットパンツ姿だった。
『眠ってしまってスミマセンでした。もう大丈夫なので帰ります』
『大丈夫なんですか?奥様に電話して、このまま泊まってらっしゃってもイイのに』
そんなわけにはいかない。
近所の住民が動き出す時間に私がこの家から出てきたら、きっと噂をたてられる。
何も無くても、浮気していると絶対言われるだろう。
そうなって辛いのは恭子なのだ。
私は帰る支度をした。
立ち上がった恭子を見てびっくりした。
恭子はノーブラだったのだ。
薄らと乳輪が透けている。
そして硬く尖った乳首が、Tシャツの上からハッキリと見てとれる。
大きな胸は張りのありそうな上向きの胸のようだ。
垂れていたらあの位置に乳首は無い。
私の目線に気が付いた恭子は、慌てて両手で胸を隠した。
気まずい空気が流れる。
私は慌てて玄関へと急いだ。
恭子は両手で胸を隠しながら、玄関で私を見送った。
それからしばらくは何もなかった。
ある日、私は上司に呼び出された。
新しいプロジェクト。
軽井沢になる別荘を、ギャラリー&カフェとして立ち上げる企画。
長く続けるわけではなく、TV番組との連携で、3か月間だけの営業。
何度がカフェの企画に参加していた私を、上司は指名してきたのだ。
そして今回の仕事は、藤村さんと二人でやるようにと言う。
後輩の男も手伝うが、彼は他にも仕事を抱えていた。
結局最後は二人でやれとの事なのだ。
実は彼女、インテリアコーディネーターの資格をもっているらしいのだ。
いつもこのタイプに参加するコーディネーターは、他の仕事で手一杯らしい。
そこで履歴書に書いてあった資格を思い出したのだと言う。

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