簡易裁判にもならずに全ては終わった。
弁護士さんからの報告を簡単にまとめて終わります。
ムカつく態度をしてた男ってのは、地元じゃ有名な人の息子。
内密にするという条件で、かなりの慰謝料を提示してきた。
淡々と説明されたが、額を聞いて焦るほどの額だった。
あの日は、映像に映ってないだけで、男女7人で飲んでたという。
カラオケで2部屋に別れ、そこであの3人と希ともう1人の女になる。
黒髪短髪の男が持ってきた、今でいう脱法ハーブ（当時は合法ドラッグって言ってた）を全員で巻き煙草のようにして吸う。
直後に希以外の女がオーバードーズ状態になり、タクシーで送り届ける。
希は俗にいうキマった状態になり、そのまま茶髪男の実家へ行った。
農家で周りが畑に囲まれた家。
近所に弟夫婦と一緒に両親が暮らしていたから、その家で1人暮らし状態だったらしい。
部屋に入れてからも希に脱法ハーブを吸わせて、あのような状態に持って行った。
茶髪男が言うには、3人はあ～やって女を連れ込む常習犯らしい。
全身が敏感になるハーブを何度も吸わせると、あのようなハイテンションになるんだとか。
「エクスタシーと何ら変わりませんよ」
弁護士の先生はそう言ってた。
これだけ聞けば、希は被害者って思いますよね。
俺も確かにそう思いました。
でも話には続きがあったんです。
なぜうちにDVDが届けられてたのか。
茶髪男と希は、その後も何度か会っていたんです。
わざわざ茶髪男がこっちに遊びに来て、仕事帰りに会っていたというんです。
3日間ホテルに滞在し、仕事が終わった希と3日間ヤリまくる。
GW終わってから合計4回は遊びに来ていて、その全期間で会ってたと聞いた。
茶髪男と言えばあのデカチン野郎です。
そのデカチン野郎と自分の意思で会い、そしてセックスをしていたという。
深い所までは聞いて無いが、もちろん中出しをしてたでしょうね。
その話を聞いたムカつく顔の男が、希を何度も誘ってたらしい。
1度も返信すらしない希にイラついたようで、うちのポストにDVDを入れた。
俺が休みだとは知らずに、希の方が早く帰ってきて見るだろうという安易な考えで。
「何で家知ってたんでしょうか？」
「免許証で確認したと言っていましたよ」
ヤル事も最低だけど、脳ミソは完璧に幼稚園児並。
家は新築だったけど住む気にはなれず、希の両親が買う形で落ち着いた。
俺は慰謝料もらったので、その後は優雅なマンションで1人暮らし。
金に余裕が出ると女どもが近付いてくるお陰で、あれからずっと性欲処理には困って無い。
また女を信用できると思えるまでは、楽しくフラフラ女遊びしていこうと思ってる。
追記
またメールして申し訳ないです。
何かあんな終わり方じゃ情けない男丸出しだなと思い、補足させて下さい。
希は普通にエッチが好きで、どこにでもいるような女だったと思う。
親父さんとの喧嘩でイライラしていた事もあり、のせられて吸ってしまったんだろうと思う。
吸ってしまってからは自分でも制御できなくなったのも、可哀想だなとは思ってる。
そして気を失うほどの快楽を知ってしまい、抜け出せなくなったのも不憫に思う。
俺がそこまでの快楽を与えてあげれなかったのも事実だから、それは不甲斐無いなとも思ってる。
自制できなかった希に最終的には非があるだろうから、離婚して正解だったとも思ってる。
ただやっぱり態度が変になってた時や、その後の生活の中で、何も気が付かずにいた俺にも少しは原因があったのかもしれない。
俺も悪いなんてはっきり言える勇気は無いが、100%希だけが悪いとは思っていません。
やっと悪夢の時期から抜け出せた今は、落ち着いてそんな事を考えられるようになった。
心底惚れて結婚した女ですから、そこまで怨む事はできませんね。
不愉快な気分にさせてしまったかもしれない体験談でゴメンなさいね。
自分勝手ですが、書いてて妙にスッキリしました。
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