いつも綺麗にしてる髪型もちょいボサボサだし、慌てて着たって感じの部屋着まとってるし。奥から出てきたイケメン君なんてあからさま。上半身裸だったからね。しかも超面倒みたいな顔してんの。
「なに?」けだるそうに吐き捨てるように言う彼。俺の方がビビっちゃいましたよw
バイトばっくれたせいで、今こんな状態になってる。だから謝りに行った方がいい。初めから丁寧に説明していった。彼女も後ろで話を深刻な顔で聞いてた。でも彼は「は?なんで?」という。
「バイトの俺が何で責任取らなきゃいけないわけ?」
「そんな重要な仕事バイトにさせる方が悪いじゃん」
「損害って何だよ、どうせ金持ちなんだからいいじゃねーか」
「もうバイト辞めるし関わらないでくれって伝えといてよ」
一字一句こういったかは忘れたが、まぁだいたいこんな感じでした。だからもう呆気にとられて何も言い返せない。もう思考回路が俺とは全然違い過ぎる。
「分かった、伝えとくよ、でも俺もちゃんと伝えたからね?」
「なにが?」
「だから損害賠償もあるかもって話」
「はいはい、勝手にしろっていっといて、知らねーからw」
「謝る気もないのね?」
「ないよ、逆に何で?って思うし」
口論になりそうだったのでそこで切り上げた。まぁイイか、俺は別に悪い事をしてない。そう思いながらマンションを出てオーナーに電話した。まぁ~ブチ切れるよねw
「俺に言わないで下さいよ」とかなだめてたら、背後に人の気配が。振り向くと彼女が心配そうな顔して立ってた。電話切って「どうしたの?」って聞いたら泣きそうな顔で「大丈夫なの?」って。
じゃないよねとハッキリ伝えた。今もオーナーブチ切れてるしって。そしたら彼女、アタシが謝りにいくって言い出した。それじゃ意味ないって伝えても行くと。
だからまたイケメン君の部屋に戻り事情を説明した。そしたら凄い事いわれました。
「俺の代わりに謝りたいっていうんだから行けばイイじゃん」
「それで話がおさまるならそれでよくね?」
「じゃ~頼んだぞ!」
マジでこんな感じですよ、驚き過ぎて開いた口が塞がらなかった。結局着替えてきた彼女を連れていった。そりゃ~ね、さすがにオーナーも「え?なに?誰?この子」ってなる。事情を説明しても「なんで?」という反応。そりゃ~ね、俺もそう思いますよ!って話。そんな中でずっと謝ってる彼女。
「お前がどうにかしろ」「時給はそのままつけるから」
またもやそう言われ、結局そのまま彼女と2階の休憩室へ。そこでいろいろと喋った。一気に感情が噴き出したのか、我慢してきた溜め込んできた鬱憤が噴出した彼女。
どうやらバイトをばっくれた日は、他の女と遊んでいたらしいのだ。今日はそれを確かめに行ったのに、言いくるめられてそのままセックスしちゃったという。しかもダメだって言ってるの生で。
もう何度も生理が遅れるたびにヒヤヒヤしてきた。中に出す時もあって、いつ妊娠しちゃうかキリキリしてた。だからもうピルでも飲もうかと思っていた矢先にまた生でされた。
泣きながらそんな話までしてくれて、俺はもうどうにもこうにも状態です。途中でオーナーがホッとココアとか持ってきてくれた。彼女の状況見て俺に「ゴメン!頑張れ!!」みたいな顔するしさ。
3時間近く話を聞いてあげたらスッキリしたみたい。これはチャンス到来か?と思い、いつでも話聞くからってことでラインも交換した。誰にも言えない話をもう聞いちゃったし、遠慮しないで吐き出しちゃってイイからね?と。彼女も実際そう思ったらしい。
その後は頻繁にラインのやり取りが続いた。毎回文字だと終わらなくなり、最後は電話で喋る。女子ってのは本当に電話が好きというかお喋りというか。2~3時間は平気で喋るんだよね。明日の朝一で授業なんすけど!って先に伝えてるのに、夜1時過ぎても話が止まらないし。
でもその甲斐あっていろいろ分かってきた。
彼氏が2人目の男。元カレの方がセックスがうまい。今カレは前戯もしないし自分勝手。いつも勝手に射精して寝る。セックス後は毎回別れようか迷うほどツラい。でも嫌いになれない。
「じゃ~元カレに欲求不満を解消してもらったら?」
ある時かるくこんな事を言ってみた事があった。すると「ホントそうしたい」という本音がポロリ。でもすぐに「そんな事できないけどねw」って軽めに否定してたけど。
そんなこんなの2週間弱。どうやらイケメン君、新しいバイトをまたばっくれたらしいwやっぱり女と遊ぶために。彼女じゃない女ね。それを知り彼女から泣きながら連絡が来た。そして会うことに。
経験豊富じゃない俺は、どう誘ったらイイか分からなかった。だから結局最後まで動けなかった。彼女が動いてくれたから助かったんです。あの時、彼女が動いてくれなかったら…何も無かったかな。
待ち合わせたのはイイけど泣いてるし、普通の居酒屋はムリっぽい。そこでカラオケへ。2人で行ったので部屋も狭い。ソファーがL字型だったので、斜め前に座ってる状況。
そこで飲みながら泣いてる彼女を慰め、話を聞き、気が付けば3時間です。そろそろ帰りますか?って雰囲気を漂わせたら、なんせ俺はホントに動けなくてw・・・まだ帰りたくないって彼女が。
終電無くなるの覚悟って意味だと判断し、朝までやってる居酒屋行こうか、このままカラオケにいるか、どうしようって聞いたら、ラブホに行こうって。そこまで誘ってくれた彼女には感謝しかない。



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